雨樋は屋根に降った雨水を受けて、集め、外へ流す役割を担っています。
もし雨樋がなかったり、破損などで機能していないと、屋根や外壁に雨水が付着してしまい、外観の美しさを損ねることになります。
そんな雨樋にも様々な種類があり、素材によって特徴や価格も異なります。
この記事では、雨樋の基本的な役割と種類・材料・価格について解説します。
雨樋は雨水を集めて外へ流すというその役割から、住まいにとっては必要不可欠な存在であるがため、破損など正常に機能しなくなったときの代償もまた大きいです。
そんな雨樋の劣化のサインは、雨が降った翌日に、これまでと変わった地面の状態になっているか確認することで、破損や劣化などの異常に気づくことができます。
例えば雨が降った翌日に、今までなかった水たまりができている場合などは、雨水をきちんと外へ流すことができずに溢れ出てしまった結果、水たまりになった可能性があるため、雨樋が破損していると考えられます。
雨樋には形状による種類があります。
『半丸型』と呼ばれる雨樋は最も良く使用され、雨樋のスタンダードとも言える形状です。
昔からある形で、形状もシンプルなため価格も安く、広く一般的に使われています。
『角型』と呼ばれる雨樋は、デザイン性と機能性に優れた雨樋です。
半丸型と同様に、雨水を流すという機能に違いはありませんが、水を流せる量が多いため、ゲリラ豪雨でも破損することなく耐えられるものといった種類が出ています。
『特殊型』と呼ばれる、主に東北地方や北海道など、積雪が多い地域に特化して、雪対策が取られた形もあります。
雨樋はその素材によって特徴が異なります。
『塩化ビニール』
低コストかつ軽量で組み立ても簡単な雨樋ということもあり、広く一般に使われている素材です。
変色、劣化、破損しやすいといったデメリットはありますが、価格は1本1,000円~1,800円と採用しやすい価格です。
『合成樹脂』
紫外線に強いという特徴を持ち、塩化ビニールよりも耐久性が高い特徴があります。
価格は1本1,800円~2,500円と塩化ビニールよりも高いです。
『ガルバリウム鋼板』
雨樋以外にも多くの産業に採用されている素材で、近年注目を集めています。
耐久性の高さと加工のしやすさ、そして金属素材ではありますがコストが安いという点で着目されており、錆びにくい金属の雨樋として最も使用されている素材です。
価格は半円形で1本4,500円~6,000円程度です。