屋根の耐震性はどれくらい?耐震性に優れている屋根とは
2019.04.15up!! 屋根工事

地震のことを考えると、気になるのはお住まいの耐震性です。
その耐震性を考える上で、屋根材は何が良いのかというご相談をされる方がいらっしゃいます。
よく言われるのが、建物の一番上にある屋根が重いと耐震性は低くなるとありますが、決してそんなことはなく、あくまで耐震性を左右するのは建物自体の耐震性能です。
とはいえ、耐震性をアップさせる屋根材というのはあります。
この記事では、耐震性を考えた時の屋根工事についてと屋根材の耐震性との関係について解説します。

耐震性を考えた屋根工事とは

耐震性を左右するのは建物自体であることに間違いはないですが、屋根材が耐震性と全く関係がないわけではありません。
それではどのような屋根工事をすれば、耐震性をアップすることができるのでしょうか。
屋根の葺き替え工事は手段の一つとして考えられるでしょう。
現在主流の屋根材であるスレートやガルバリウム鋼板といった、瓦よりも軽い屋根材へ葺き替えることで、屋根自体の重量を下げて、耐震性アップをはかるという方法はあります。
屋根全体を葺き替えるとなると大掛かりな工事になるため、プロに相談した上で、最適なプランを提案してもらうことをオススメします。

屋根材の耐震性について

耐震性をアップさせるためには軽い屋根材を使うということが一つのポイントにはなってきます。

まずはじめに『ガルバリウム鋼板』についてです。
最近よく屋根材として用いられるガルバリウム鋼板、その最大の特徴は耐用年数の長さにあります。
およそ40年と言われており、腐食防止の為に10年程度を目安として塗り替えを行うことが一般的で、20年間メンテナンスをしなくてもいいものも存在するなど、葺き替え後の維持による負担が軽減されることが特徴です。
色が豊富で耐火性もあり、価格も安価ということもあいまって、多くのお住まいに採用されている屋根材の一つです。

次に『ステンレス鋼板』です。
ステンレス鋼板はガルバリウム鋼板よりもさらに耐用年数が長い反面、価格が比較的高価であるという点があります。
維持負担を軽減できることから、長期的にみると優れた屋根材であり、特徴の一つとして『水に強い』ことから、メンテナンスに手間がかからないというメリットがあります。
さらに軽量ということもあり、耐震性を考える上では検討すべき屋根材でしょう。

『スレート屋根』は最も普及していると言われている屋根材で、その最大の特徴は軽量で丈夫という点です。
さらに、他の屋根材と比べて色の種類が多いことも特徴として挙げられ、またシンプルな形状の為、デザイン性の高い住宅から比較的落ち着いた住宅まで幅広く使用することが可能です。
その他にも、遮音性、耐熱性が高いという点もスレート屋根の魅力の一つといえるでしょう。
屋根材の強度としては日本瓦に劣る為、定期的なメンテナンスは必要とするものの、価格の安さから採用しやすい屋根材でもあります。

最後は『軽量防災瓦』です。
どうしても瓦屋根が良いという方にオススメで、その最大の特徴は瓦同士が噛み合う構造です。
一般的な瓦よりも軽いため、耐震性もアップすることができます。
また耐震性の他に、その特徴でもある噛み合う構造となっているため、揺れや強風のときでも瓦がズレたり浮いたりしづらく、雨のときも雨水の侵入を防いでくれるという特徴があります。
価格は一般的な瓦と同じか少し高い程度なので、取り入れやすい屋根材でもあります。

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